社内新規事業の独自メソッドで、大企業の変革に伴走し続ける――AlphaDrive インキュベーション事業部
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社内新規事業の独自メソッドで、大企業の変革に伴走し続ける――AlphaDrive インキュベーション事業部

こんにちは、Communicationsチーム(略してコムズ)の筒井です!

UBグループのさまざまなチームを紹介するシリーズ、今回はAlphaDriveのインキュベーション事業部です。メンバーの白杉と加藤に、どんな仕事をしているのか? どんなメンバーがいるのか? など、たっぷり話を聞きました。

AlphaDriveざっくり年表

2018.02 株式会社アルファドライブ設立
2018.07 永田町オフィス設置
2019.01 ミッションビジョンバリューを策定
2019.05 社内起業家インタビューメディア「incubation inside」リリース
2019.07 株式会社アルファドライブ高知設立
2019.11 ユーザベースグループに参画
2020.03 アルファドライブスタジオを開設
2020.05 新規事業開発推進SaaS「Incubation Suite」リリース
2021.03 企業の人材再教育プログラム「リスキリング」リリース
2021.05 NewsPicks、Microsoft Teamsと連携

メンバー紹介

古川 央士(事業部長):リクルート → AlphaDrive(2018年〜)
加藤 隼(リーダー):ソフトバンク → DeNA→AlphaDrive(2019年〜)
白杉 大:リクルート → AlphaDrive(2019年〜)
川上 裕太郎:ニトリ → エムスリーキャリア → AlphaDrive(2018年〜)
猪谷 祐貴:ライオン → AlphaDrive(2021年〜)
土成 実穂:パソナ → デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリー → AlphaDrive(2021年〜)
佐伯 慎之介:ソフトバンク → AlphaDrive(2021年〜)
遠藤 翼:GCストーリー → リクルートキャリア → AlphaDrive(2021年〜)
坂井 洋平:ジェイフォン西日本 → ソフトバンク → AlphaDrive(2021年〜)
塚谷 一貴:三越伊勢丹ホールディングス → AlphaDrive(2021年〜)

インキュベーション事業部ってどんな仕事?

――まずインキュベーション事業部の仕事について教えてください。

加藤:
AlphaDrive・​​NewsPicks for Business(以下「AD4B」)は、大企業向けに企業変革ソリューションを提供している会社です。私たちが企業を変革する際、大きく分けて3つの――人材育成、組織風土の活性化、新規事業というアプローチがあります。

新規事業人材の育成であればAlphaDrive単体ではもちろん、NewsPicks for Businessが持っているMOOCエンタープライズと掛け合わせで提案します。組織文化のアプローチであれば、NewsPicks Enterpriseというソリューションがあるし、新規事業をつくる文脈は、AlphaDriveがメインの領域として担当しています。

これら3つは親和性が高い領域だと思っていて、新規事業の話をしていたら自然と人材育成の話になったり、組織文化を盛り上げる必要があるよねっていう話になったり。

インキュベーション事業部には、インキュベーションリードグループ、コンサルティングカスタマーサクセスグループ(2021年7月に新設)、Incubation Suiteグループ(システム管理)の3つがあります。

インキュベーションリードグループは、大企業の中から新規事業を生み出すプロセスの中で出てくる悩みに対して、個社ごとに課題を抽出し、カスタマイズした設計をしながら提案・支援をしているグループです。

たとえば「チャレンジングな文化がそもそもない」「既存事業経験が長く、新規事業を生み出すスキルがない」「新規事業を生み出す仕組みが大事だが、その制度・仕組みに穴がある」「事業をちゃんとつくっていくフェーズで悩んじゃう」など、悩みの内容はさまざま。なので、各社に合った処方箋をカスタマイズして提供していくことが必要なんです。

具体的には、主に4つのソリューション(支援内容)を掲げています。

1つ目は、新規事業スキルがないところに対して、研修やワークショップを提供していくこと。AlphaDrive内で型化されている研修が15個くらいあります。これらは全て、新規事業を大企業の中から生み出すという文脈に特化した研修ラインナップ。

たとえばヒアリングのやり方、プロトタイプの作り方、ビジネスモデルの考え方などですね。新規事業開発に関する書籍はたくさんありますが、私たちはあくまで「大企業の中から」生み出すことに特化しています。

2つ目は、メンタリングの伴走支援です。新規事業を立ち上げる・育てていくフェーズで、起案チームのみなさんに寄り添い、事業をつくっていくプロセスに伴走・リードしていきます。

3つ目が制度設計のコンサルティング。良い仕組みが整備されていない中では、どれだけ良い研修・メンタリングをやっても、どこかで不整合が起こってしまうなど、事業がなかなか立ち上がりません。隙のなく、正しく機能する制度をつくれるよう、コンサルテーションで支援しています。

4つ目は、これらの支援を下支えする「Incubation Suite」というSaaSツールです。2020年5月にベータ版リリースしました。

案件は基本的にプロジェクトリーダー的なポジションを担う主担当と、それをサポートするメンバーの2人で臨むことが多いです。今は1人あたり平均7案件くらいの主担当案件を担当しています。

関わり方の粒度はさまざまで、月2回くらいミーティングをベースにコンサルティング支援をする案件もあれば、毎日のようにやり取りしながらガッツリ伴走支援する案件もあります。粒度も担当業界もバラバラなので、日々いろいろな業界の新規事業にまみれる仕事ですね(笑)。

一般的なコンサルティング会社だと、パートナーが案件を獲得し、実際に手を動かす、いわゆるデリバリーの部分はジュニアやアソシエイトに任せるケースもありますが、私たちは最初の与件ヒアリングから提案まで、現場のメンバーが全て請け負います。そこは珍しいというか、AlphaDriveの特徴だと思います。

提案のスタンスとしては、お客様にヒアリングして課題を抽出した上で、その会社は何をすればいいのか? という全体像から定義し、その設計の中で、AlphaDriveで何ができるのかを提案する――ソリューション単体での提案ではなく、全体設計をつくりながら提案するのが基本的なスタンスですね。

白杉:
私は7月に新設されたコンサルティングカスタマーサクセスグループと、インキュベーションリードグループを兼務しています。なぜこのグループを立ち上げたかというと、SaaSプロダクト活用をより推進するためです。インキュベーションリードの担うコンサルティングは高い価値を発揮していますが、労働集約型です。AlphaDriveは「日本中の会社に新規事業の力を」というミッションでやってきましたが、10人いても70社しか担当できないじゃないですか。

仕組みやシステムの力を使わなければ、とエンタープライズ向けのSaaSをつくってできたのが「Incubation Suite」です。コンサルティングカスタマーサクセスグループは、Incubation Suiteを手段として使いつつ、大企業の面――関わる人の人数をどれだけ拡大できるかを考える組織です。

大企業にはさまざまな新規事業の手段があります。M&Aもあればオープンイノベーションもある、その手段の1つが公募制度。私たちが最も支援を得意とする手段でもあります。大企業が公募制度を実施するメリットは、関わる人数の多さと経年でできることだと思っているんですね。3年間で毎年500人ずつが関わっていくようなことが起きるのが、公募制度の良さです。

でも、ここで生まれた知見を全部集約するのは難しい。毎年500人、それが3〜5年続いていくと、どうしても抜けてしまう部分や無駄なことが出てきてしまいます。それを何とかしたいという思いで、Incubation Suiteは生まれました。

ベータ版リリースから約1年が経ち、プロダクトとして顧客に一定の価値を返せてはいますが、まだまだ使い切れていない感覚があるんです。プロダクトとリアル――イベントなどをかけ合わせながら、いかに面を広げ、我々のミッションを達成していくかを追求するのがコンサルティングカスタマーサクセスチームの仕事です。

加藤:
インキュベーションリードが基本的に案件を獲得し、実際の支援も主担当として関わっていきますが、1人あたりの案件数が増えていくと「本当はもっと踏み込むべきなのに、踏み込めない」みたいなことが起きうると思っていて。そこを補完し、リードと一緒にお客様に価値を提供していくグループですね。

――Incubation Suiteグループはどんな仕事をするんですか?

加藤:
Incubation Suiteというツールの開発およびマーケティングをベースにしている、機能組織みたいなグループです。役割としては大きく2つあって、1つは開発チームにビジネスサイドとしてフィードバックをすること。もう1つは、Incubation Suiteの認知度がまだまだ低いので、プロダクトのマーケティングです。

マーケティングは私が兼務しているし、開発へのフィードバックは大さん(白杉)が兼務しています。なので機能組織――Incubation Suiteグループ内で、この2つの機能・役割を果たしているイメージです。

UBグループ全体の重要指標にMRR(Monthly Recurring Revenue/月次経常収益)がありますが、Incubation Suiteは、もともとコンサルティングで提供していた価値をSaaS、MRRに転換していくのが目的ですね。

白杉:
AlphaDrive単体でもインキュベーションリードの仕事はできますが、UBグループに入った理由の1つが、SaaSプロダクトをつくりたかったから。一定のプロダクトマーケットフィット(PMF)はできてきたので、さらに拡大していくミッションを担う組織です。

リリースから1年ちょっとで、600件以上の改修がありました。Incubation Suite自体が僕らにとっての新規事業なので、最低限の機能でリリースし、僕らだけでなく顧客にも使ってもらい、フィードバックをもらってきたんです。改修といってもネガティブな意味ではなく、顧客の声をフィードバックするイメージですね。

チーム内外のコミュニケーション

――他にはどんなチームと連携しているんですか?

加藤:
最近はUBグループ各社と連携を取ることも増えてきました。たとえばSPEEDAやMIMIRは、彼らが持っている顧客基盤と、我々が提案したい顧客が親しい。かつ機能としては棲み分けが可能なので、連携しつつ同じ案件に取り組む事例も出始めています。たとえばSPEEDAのお客様で、大企業の新規事業開発部門のニーズがあるとします。その際、SPEEDAだけでなくコンサルティング支援が求められるケースがあるんです。

同じAD4Bの事業部内だと、NewsPicks for Businessとの連携は、かなり密に起きています。新規事業って、それだけでは成り立たないんですよ。それを支える企業文化や人材がないと難しい。

NewsPicks for Businessで扱っている「MOOC Enterprise」と「​​NewsPicks Enterprise」は、文化醸成や人材育成のためのプロダクトです。AlphaDriveのコンサルティングとセットで提案することもありますし、逆にMOOCの提案をしたら、人材育成に新規事業の文脈をかけ合わせたいというニーズがあり、一緒に提案する案件もあります。

もともと相互連携、クロスセルの構想があってUBグループ入りしましたが、約1年で実現されつつあります。

――インキュベーション事業部内のコミュニケーションは?

加藤:
自立・自走力の高いプロフェッショナルが集まったチームなので、会議は必要最低限。だいたい週1.5時間くらいですね。主に案件や事例の共有をしています。Slackのコミュニケーションは頻繁で、たとえば「こういう案件で困っているんですけど……」みたいな投稿があると、みんながワッと知見を投稿してくれます。

ナレッジの共有・型化には積極的に取り組んでいます。誰かがやって上手くいったことは共有知にしようと考えているので、そのためのミーティングもあって、体系的に整理しています。

新規事業開発支援って総合格闘技なんですよ。企画脳も必要だし、営業もわからないといけない。マーケティングや開発もわかっているほうがいいし、できればファイナンスの知識もほしい(笑)。

白杉:
とはいえ、AlphaDriveのメソッド、フレームワークみたいなものはあります。プロフェッショナルであることが求められるけど、ベースにはAlphaDriveメソッドがあって、その上に個の得意分野が乗ってくるイメージです。

加藤:
手前味噌ではありますが、「社内新規事業」に関して日本で最も濃いナレッジを持つのがAlphaDriveだと自負しています。そういうエッセンスを持っているので、新しく入社したメンバーには、まずベースの部分を身につけてもらた後、各案件に主担当と一緒に入って暗黙知の部分をキャッチアップしてもらっています。

白杉:
僕たち独自の造語で「GV」というものがあります。Genuine Value、真の価値の略です。MRRを追う中で、何を価値として追うのか――もちろん売上も大事ですが、僕らにとって1番の価値は「事業創出ができたか否か」です。

なので、案件ごとに一定のサイクルが終わったタイミングで、「GV振り返り」というミーティングをやっています。顧客に「AlphaDriveに頼んで良かった」と言っていただくためには、前提としてどんな活動が必要なのかという指標があって、それに対して振り返りを行います。

できたことに対して、どんな工夫をしたのかナレッジや資料を共有することで、周りのメンバーは自分の案件に活かすことができます。自分の得意分野以外の案件も担当するので、このナレッジの共有はすごく有意義ですね。

チームで挑戦しているイシュー

――インキュベーション事業部が今後目指していることを教えてください。

加藤:
時価総額3000億円以上の企業は日本国内で約350社――僕たちはトップTierと呼んでおり、AD4B全体の目標はその350社中100社の企業変革案件に関わることです。国内トップクラスの大企業群の1/3に関わることができれば、日本経済に明確なインパクトが起こせる。それを目指しています。

インキュベーションリード事業部としても同じ目標を追っているので、案件をどんどん増やしつつ、インパクトを大きくしていこうと考えています。ただ、先ほど話した通り、1人で担当する案件には限界があります。なので、メンバーと体制を強化しながら、関われる範囲とそこに対して与えるインパクトを強くしていきたいんです。

白杉:
社数と同時に、そこに関わる人数を最大化することも目指していきます。導入いただいたとき、そこに関わる人が50人なのか、500人なのかによって、インパクトは変わりますよね。さらにそれを単年ではなく、継続していきたい。できるだけ多くの人に関わっていただきつつ、経年で続けていくことで、関わる人の数をいかに最大化していくか。挑戦していきたいですね。

もう少し具体的に言うと、新規事業のプロジェクトに500人が参加してくれても、最終的に事業化できるのは1〜2件なわけです。でも事業化に至らなかった499人にも熱量はある。それを単年で終わらせるのはもったいないと思うんです。

彼らが積み重なっていく――翌年リベンジするような熱量を持ち続けてほしい。関わる人数を増やす=広げることと、経年で積み重ねていく=維持の2つが大きなテーマだと思っています。

――現状とのギャップを埋めるのに必要なのは?

白杉:
人だけでなく施策も足りません。社内マーケティング施策など、まだまだやれることがあるはずです。たとえばIncubation Suiteに載っているコンテンツなどを活用して、もう少し工数を減らしながらイベントの数を増やすとか、イベント自体をAlphaDriveではなくクライアント側でやっていただき、そこにコンテンツを提供するようなことはできると思っているんです。実際に何社かで少しずつ始めていますが、もっと拡大していきたいですね。

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