若手メンバーだけでもアジャイルし続けて価値を届ける(2020年入社 Uzabase ソフトウェアエンジニア 原田 佳明)
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若手メンバーだけでもアジャイルし続けて価値を届ける(2020年入社 Uzabase ソフトウェアエンジニア 原田 佳明)

UB note

こんにちは! 2021年4月から新卒でCommunications Team(通称コムズ)に所属している近藤です。

新卒の私がユーザベースの歴代新卒メンバーにインタビューする「New Generations」シリーズ、第9弾は2020年4月入社、Uzabase ソフトウェアエンジニアの原田 佳明さんです。

──ユーザベースに入社したきっかけを教えてください。

ユーザベースを知った最初のきっかけはエージェントからのスカウトですね。就活を始めるにあたって、Webエンジニアを目指してインターンを探していたんです。その頃ちょうど大学院の研究室に人材スカウト会社の営業が来て、登録したらAmazonギフト券あげますって言われたので登録しました(笑)。そしたらユーザベースからスカウトが来て、面接を経て矢野さん(矢野 勉/B2B SaaS事業 Fellow)のもとで1年ほどインターンをすることになったんです。

Product Divisionって基本東京にしかメンバーがいないんですけど、矢野さんは当時1人だけ京都からリモートで開発をしていたんです。僕は関西で生まれ育って、神戸大学大学院に通っていたので、京都まで1時間半かけて矢野さんのオフィスに通っていて。インターンではSPEEDAにニュース記事を取り込む開発や、SPEEDAの利用者ログをExcelにダウンロードさせる機能の開発をしていました。

当時の僕は、大学院の研究は「頑張って論文を書いて、発表して終わり」って感じていたんです。現実問題、いくら頑張って研究しても、論文を発表してからアルゴリズムとして実装されるまでに20〜30年ぐらいかかってしまうんですよ。だからあまり世の中に貢献できている実感を持てずにいて.......。

でも担当していたプロジェクト──利用者ログをSPEEDAでExcelダウンロードできるようになったとき、社内のメンバーから「コレを待っていたんだよ! 」って感想をもらえたんです。開発に携わったプロダクトに反応をもらえることが、素直に「おもろっ 」って思えたし、貢献できた実感も持てた。それがWebエンジニアになりたいって思った本当のタイミングですね。

その数ヶ月後に、社員としてユーザベースの選考を受けたいと矢野さんに相談したら、林さん(林 尚之/コーポレート執行役員 CTO・UB Datatech 代表取締役 CEO)から「一度東京にきてインターンをしてほしい」と言われました。それから東京で2週間ほどインターンをして内定をいただきました。

──ターニングポイントがあれば教えてください。

矢野さんに出会えたことですね。技術的なことだけではなく、エンジニアとしてのスタンスも学びました。めちゃくちゃオーナーシップが強い人だなと思っていて、基本的に始まったプロジェクトやタスクはやりきりますし、困難なことでも考えて実現させる人なんです。

つくったものに責任を持つっていう意味でも、エラー通知や緊急対応などへの反応が信じられないくらい速いんですよ。仕事に関しては、「学べることがあるかどうか」という観点で選ぶと言っていて、僕も自分が任された仕事に技術的な学びがあるのかを意識するようになりました。

技術面で一番学ばせてもらったことはClojureですね。パフォーマンスを意識しているところが矢野さんのコードの特徴です。当時の矢野さんはSPEEDAにいろんな媒体のニュースを大量に取り込む基盤をつくっていたので、非同期処理(タスクを実行している最中に、その処理を止めることなく別のタスクを実行できる処理方法)を一番学ばせてもらいました。

他のプログラミング言語でライブラリをつくることもできるようになりましたし、そのおかげでProduct Division内でも「非同期処理だったら原田くんに聞いてみよう」と頼られるぐらいに成長できました。Tech Blogに投稿したのでぜひ読んでみてください。

矢野さんってバックエンドもフロントエンドもできて、インフラ周りも知っていて何でもできちゃうんです。インターンを始めたばかりの頃は、矢野さん自身が有名なエンジニアだと知らなくて。言われて分からないところを調べたら、矢野さんの記事が出てくるみたいな(笑)。自分の得意分野を持っているエンジニアってかっこいいなと思います。

──ユーザベースのソフトウェアエンジニアとして、仕事内容とやりがいを教えてください。

SPEEDAのKPI比較機能の開発に携わっています。技術面でのやりがいは、あまり採用事例が少ないフレームワーク、Svelteを使っていることですね。Svelteは機能が少ない代わりに軽いんです。

やりがいは、若手メンバーだけでKPI比較機能の開発速度を保っていることですね。開発期間が短かすぎて、他のメンバーから「不可能なんじゃないか」と言われていた中、2021年9月からの3ヶ月という短期間でKPI比較機能のリリースまでやりきったんです。それまでは板倉さん(板倉 大輔/B2B SaaS事業 Fellow)がチームにいたので、アジャイル開発や技術面で指摘をもらっていたんですが、2022年1月から板倉さんが別プロジェクトに移ってしまいました。

頼りになる先輩がいなくなってしまったのは正直大ダメージなのですが、若いメンバーだけで、いかにアジャイル開発の原則に則って価値を届け続けられるかどうかという点に一番やりがいを感じています。

最近は後々トラブルになりそうなところを予測して「仕様もこれでいいんだっけ......実際に表の数値をこうに見せたら、どういうふうに見えるんだろう」など、いかに早く実データを使って検証できるかを考えた順番で開発を進めています。この過程がエンジニアとして一番勉強になっています。

ユーザベースに入った頃は、ただ教えてもらったことを実践するだけの立場でした。それが今では1人で自走し、今度はチームメンバーがアジャイル開発を実践できるように考える立場になっています。ゆくゆくはチームを引っ張れる人になれたら楽しいだろうなと考えています。

──いま悩んでいることはなんですか?

今の話ではないんですけど、一番きつくて大変だったのは、2020年の2月頃にチームで取り組んだエンジニアのコンピテンシークライテリア(人事評価基準)の改定ですね。

Product Divisionには経営チームがあって、林さんの権限をメンバーに委譲してチーム運営が成り立つようにしているんです。「リーダーがやっているチーム運営は『スキル』である」という考えがProduct Divisionにあって、メンバーそれぞれがリーダースキルを身につけてチーム運営をしています。たとえばコンピテンシークライテリアを考えるチーム、予算を管理するチームになどに分かれていて、僕はコンピテンシークライテリアを考えるチームに立候補しました。

UBエンジニアのコンピテンシークライテリアって他の職種と比べるとすごく細かいんですよ。同じ「エンジニア」といっても、ソフトウェアエンジニア・テストエンジニア・データサイエンティスト・SREというふうに区分される。その区分ごとに1つひとつコンピテンシークライテリアを考えるのが、めちゃくちゃ難しかったです。

ユーザベースのコンピテンシークライテリア内の評価テーブルには、Junior、Member、Leader/Professionalという区分があって、その頭文字に連番が付いています。たとえば新卒などの若手メンバーであればJuniorの2かMemberの3、コンピテンシークライテリア上では「J2」「M3」という表記になります。リーダーであればL6(Leader-6)みたいな感じですね。

で、改定する際、最初はただM5(Member-5)に必要な要素を分解して、一部M4にずらしただけのコンピテンシーをつくったら、めちゃくちゃ林さんに怒られてしまって......。

その要素セットで本来はM5として意味があった。そのつくり方は本来のコンピテンシークライテリアの意味を捻じ曲げてしまう。

と言われました。振り返ると、「コンピテンシークライテリア=こういうものである」という定義をチーム内で揃えないままディスカッションを進めてしまっていて、良いコンピテンシークライテリアがつくれなかったんですね。

この経験から、どうやってチームで意思決定をすれば良いのかをめちゃくちゃ学びました。メンバー内での共通認識や価値観、原理原則みたいなものを最初にそろえることが重要なポイントなんだと。

その後は現状のコンピーテンシーは一旦忘れて、「アーキテクチャが強い人ってどんな人だっけ」と、周りにいる最強のエンジニアメンバーを思い浮かべて、今のM4からどのような成長過程を描けばその人たちに到達できるかを、チームで0から考え直しました。

──今後の目標を教えてください。

短期的には0→1ができるエンジニア、フロントエンドからバックエンドまで全てできる人になりたいと思っています。矢野さんの影響もあってかですかね。そうなれたらかっこいいし、自分で好きにプロダクトをつくれたら楽しそうだと思うので。今の僕はバックエンドに比べるとフロントエンドが苦手なので、「理想のノートアプリとは」などと自分でお題を立てて日々勉強しています。

0→1ができるエンジニアになれたら、将来的には業務が効率化されるプロダクトを開発したいですね。もともと僕は何かを効率化することがめちゃくちゃ好きで、大学でも面倒だなと思った単純作業はプログラム書いて効率化してきたんです。時間を短縮して本当にやりたいこと・考えるべきことに集中できるようサポートする何か──それこそSPEEDAみたいなプロダクトを開発したいなと思います。

──最後に、原田さんにとって「SPEEDA」の価値とは?

The 7 Valuesの「ユーザーの理想から始める」を体現し、技術的に複雑であっても細部までつくり込まれていることですね。SPEEDAって当たり前のようにWordやExcelのダウンロードが可能になっているけれど、ダウンロードを可能にするには、Web画面上に出している画面をもう一個作るぐらいの労力かかるんですよ。

ダウンロードしたExcelファイルにしても、フィルターが設定されていたり、ハイライトや色で塗りつぶされていたりして、ただ単にセルに値が埋まっているだけの表ではない。KPI比較機能でいえば、画面上にある表の部分だけがスクロールできるとか、注釈にカーソルを合わせると該当の定義がハイライトされるようになっているとか。

これだけでも複雑なのに、SPEEDAユーザーのニーズに合わせてInternet Explorer上でも動作するように実装してあるんです。この細部にまで丹精込めて開発をしているところに価値を感じています。

あと個人的には、SPEEDA EXPERT RESEARCH(エキスパートリサーチ事業)はめちゃくちゃ好きですね。僕は研究室にいたので、教授など専門家の方々の知見がどれだけすごいかがわかる。けれど専門家の方々の知見って、論文という形で世に公開されているから、一般の人はなかなか知見にアクセスしにくいじゃないですか。その知見に、ユーザーが速攻でSPEEDA EXPERT RESEARCHからアクセスできるこの機能は素敵やなと思っています。

編集後記

SPEEDAと矢野さんへの愛であふれていたインタビューでした。原田さんは一定のトーンで話し続けているけれども、なぜかそれが心地よく、静けさの中に安らぎがあるような。たとえるなら龍安寺の石庭のようでした。一見シンプルに見えましたがですが、心の中は温かい想いでたくさんあふれていて、素敵やなと思います。

[執筆 近藤里衣/編集 筒井智子/デザイン 杉野 亮]

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