「リーガルはリーガルの観点だけ答えればいい」と思っている人は1人もいない──Corporate Legal and Risk Management Division
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「リーガルはリーガルの観点だけ答えればいい」と思っている人は1人もいない──Corporate Legal and Risk Management Division

UB note

こんにちは、Communications Div(略してコムズ)の筒井です!

ユーザベース(以下「UB」)グループのさまざまなチームを紹介するシリーズ、今回はコーポレートのLegal and Risk Management Division(以下「Legal Division」です。さまざまな事業を展開し、かつ新規事業もどんどん生まれるユーザベースを法律の観点から支える彼らに、普段の仕事内容やUBならではのやりがい、今後チャレンジしたいことなど語ってもらいました。

チームメンバー紹介

・森田 岳史:法律事務所 → 商社(出向)→ 博報堂 → ユーザベース(2018年~)
・武田 彩香:法律事務所 → ユーザベース(2019年~)
・吉田 真実:法律事務所 → フィリップス・ジャパン → ユーザベース(2019年~)
・白坂 守:法律事務所 → ミクシィ(出向)→ 商社(出向)→ ユーザベース(2021年~)
・森 悠一郎:自動車部品メーカー → 法律事務所 → ユーザベース(2019年~)
・岡田 一輝:法律事務所 → ユーザベース(2021年~)
・Wang Yiqing:新卒でUB
・内田 由佳:人材派遣会社 → 時計小売業 → Web制作会社→UB(2019年~)

Legalってどんな仕事?

吉田 真実(以下「吉田」):
今年1月からLegal Divisionは3人Divisionリーダー制になりました。組織としては3チームあり、SaaS Legal、NewsPicks Legal、Corporate Legal。各チームそれぞれにリーダーがいて、その3人でDivisionを一緒にやっていこうという感じです。

Divisionリーダーとしての3人の役割分担は、予算管理は私、採用は武田さんと私、組織運営は都度3人で相談、みたいな形。武田さんは、グループ執行役員としてリスク管理委員会の運営も兼ねており、森田さんはPX(People Experience/労務)チームのリーダーも兼ねているので、負担が偏らないようにと考えています。

予算管理と採用以外だと、NewsPicks事業を担当しています。事業全体を見て、ダウンサイドリスクを最小化し、アップサイドをつくり出すのがミッションですね。法的なアドバイスはもちろん、事業全体でどういうリスクがあるかをピックアップし解消したり、意思決定に関わったりと、リーガルやリスクに関する責任を負う役割を担っています。

ダウンサイドリスクとしては、NewsPicksってUBグループ内でも特に新しいことを始める機会が多いんですよ。あっという間に新規事業が立ち上がって「ちょっと待って! それ、許認可を取らなきゃいけない事業だから!」みたいなことが起こりかねないんですね。スピードで驚かせつつ、こういったリスクが顕在化しないようにしていきたいです。

アップサイドとして実現できたことはまだ少ないんですが、たとえば今まで契約当事者双方がハンコを押して契約締結していたのを、申込書にWEB上に載せた契約条件を引用する方式に変え、先方の押印だけで契約締結できるようにしました。長いと2〜3ヶ月かかっていたのが1ヶ月以内に締結できるようになったんですよ。

他にも、新規事業や事業提携など個別の案件を法務の観点で見る際、事業全体に共通するペインやリスクを見つけ、全体的な枠組みの中で解決できないか? と日々考えているところです。

やりがいは、NewsPicksってtoCもtoBもあるし、新規事業もどんどん生まれるので、Legalが活躍できる場面がたくさんあることかな。事業との垣根もなく、一緒に事業をつくっていると実感できるのは大きなやりがいなんです。

もちろん、リスクを低減させるために手続きが増えることもあり、事業側からの反発はゼロではありません。でも、ステークホルダーがたくさんいる中で、「信頼できる会社だ」と認識されることはNewsPicksにとっても利益になるはず。そう考えているからこそ、諦めずに対話を続けられるんだと思います。

森 悠一郎(以下「森」):
私はSaaS LegalチームとCorporate Legalチームに所属しています。SaaS LegalチームはSaaS事業(SPEEDA、FORCAS、INITIAL、UB Datatech、SPEEDA Edge)全体を見ており、Corprate Legalチームは取締役会および指名報酬委員会の事務局、株主総会対応などが主な業務。それに加えて今は株式報酬制度の準備も担当しています。

2021年に対応した案件では、UB Datatechの設立が自分の中で大きなプロジェクトでした。プロジェクトメンバーと議論を重ね、合弁パートナーであるプロトソリューション社と協議を行い、その内容に基づき合弁契約書を作成し、コーポレートのいろいろな部署のメンバーをアサインして、会社設立に向けた準備・進捗管理を行って、最終的に設立まで持っていきました。

設立後も、毎月の取締役会に参加し、今後UB Datatechをどう事業を運営していくかをウォッチしながら、必要な情報を林さん(林 尚之/UB Datatech代表取締役CEO)やメンバーにヒアリングしています。

この案件に限らず、プロジェクトのかなり初期段階から入って「こうしたほうがいいんじゃないか」と提案したり、自分の意見を反映したりできる点にやりがいを感じています。法律事務所だと、案件がある程度固まった状態で相談されますし、クロージング後の事業運営がどうなっているかを見届けることもなかなか難しいですからね。

また、私に限らず他のLegalチームのメンバーもですが、「リーガルはリーガルの観点だけ答えればいい」とは思っておらず、一緒にプロダクト・サービスをつくっていく一員という意識を持っていますし、それを会社からも求められていると感じています。

プロダクト・サービスをより良くするための発言は立場に関わらず尊重されるため、実際にサービスを一緒につくっている感覚を日々持つことができ、そこにやりがいを感じています。

岡田 一輝(以下「岡田」):
僕は吉田さんと同じくNewsPicks Legal Teamとして、NewsPicks事業の個々の案件の伴走をしつつ、Corporate Legal Teamを兼務して改正個人情報保護法対応・株式報酬制度導入・指名報酬委員会事務局などのガバナンス周りも担当しています。

ガバナンスって日本語だと「企業統治」って訳されるけどイマイチだと思っていて。たとえば政府が法律をつくったりゆるめたりして、国民ができるだけ良い暮らしができるようにするのと同じように、企業がパーパスを叶え、バリューを実現するために規制をつくったり・ゆるめたりすること、さらにその制度を運用していくことだと考えています。

吉田:
中にいる人もそうだし、市場の中におけるUBの存在が、私たちらしく、かつ健全な状態でいられるようにするものっていう捉え方ですよね。

岡田:
UBの中の人って従業員はわかりやすいけど、会社法上は株主。誰が「中の人」なのか? って実は難しいですよね。会社に関わっている全ての人についての話かなと思います。

法律事務所では「法的に100%正しい回答」をするのが仕事ですが、UBではリスクとリターンを考えつつ、会社としてどこまで進めるか? について事業部や他のコーポレート部門と一体となって考える必要があり、その限界をギリギリ詰めることに楽しみを見出しています。

また、自分の関わった事業が世に出ることを心から嬉しいと思って働けるのは、やはり楽しいですね。まだ100%の喜びまでたどり着いていないけど、NewsPicksトピックスは当初から担当していて、今後トピックスを通じてみんなの持っている知見が楽しく流通する世界ができていくといいなって。情報の循環はUBでやりたかったwillなので、そこに自分が関わったものが入るのは嬉しいんです。

チーム内外のコミュニケーション

森:
チーム内はフラットにコミュニケーションをとることができているし、メンバーが相互に相手のことを気遣うことができていると感じています。基本的にLegalって常に繁忙期なんですよ(苦笑)。常にリソースが足りていない中、自分がどんなに忙しくても、相手も忙しいだろうなって想像して「大丈夫?」って声をかける。それが日常的にできているので、そこは良いところだと思っています。

週1回Tea Timeを設定しているけど、あまり機能していないかも(笑)。

岡田:
Tea Timeが僕1人のこともよくありました。半分くらいは森さんも来てくれて、吉田さんは最近よく参加されていますね。あとの人はまれに。武田さん・森田さんは見たことない(笑)。

森:
チーム全員が集まるのは2週間に1回実施しているDivision定例。そこでお互いの案件の状況を共有しています。各チームごとの定例MTGは週1回。他のチームの動きが自分のチームに関係することも多いので、自チーム以外のメンバーが出席することもあります。

吉田:
Legal Division内だと、案件の法的論点の話になればなるほど共通言語で意思疎通ができるので、話すのも文章書くのも楽ちんです。

あと、みんなのことを専門家としてリスペクトしているので、たとえ自分の方が年次が上でも「ココはこういう進め方でやっといて」というのはなくて、「こういう風に考えてるけど、〇〇さんはどう思う?」みたいな会話が多いですね。そこから、「え、違うと思います、だって〇〇だから」みたいな感じで議論が盛り上がって、定例が1つのアジェンダで終わってしまうこともあります。

森:
他チームとのコミュニケーションでいうと、私は自分の担当する事業のSlackチャンネルでのやり取りをなるべくタイムリーに確認し、自分がコメントすべきだと思ったらその場でコメントするようにしています。FORCASで15チャンネルくらい、INITIALは10チャンネルくらい見るようにしているかな。

吉田:
他チームとの連携については、「1つのゴールに向かっている」ことを意識しています。何か依頼をするときは、そのゴールのためにこれをお願いしたい、というスタンスで話をすることを意識しているかも。

あと私は法的な話以外の知見に乏しいので、「すみません、今の分からなかったので教えてください」と教えを請いがちです。特に数字やテックの話は分からないことが多いんですが、みなさん忙しい中でも親切に説明してくれるので、いつも感謝しています。

以前、「コレをやってください」だけを全面に押し出して依頼してしまったことがあって、相手が「え、なんでそれが必要なんですか?」って協力関係をうまく築けなかったことがあったので、背景の共有はかなり意識していますね。

岡田:
チーム内外とも、臆することも尊大になることもなく、「普通に」接することを意識しています。

とはいえ相手によって欲しい情報は異なるため、たとえば法務以外の方へ検討結果を伝える際には、結論を端的に示したうえで参考として土台の理論を付記するよう心がけたり、法務内での相談時には理論構成に資する参考資料を示したりと、必要に応じた使い分けは意識するようになりました。これは森さんから2回くらいフィードバックもらって、最近頑張っているところです。

森:
岡田さん、すごく丁寧なんですよ。全部説明してくれるので。ただ、相談してくれたメンバーが隅々まで目を通してくれるとは限らないので、そういうフィードバックをしました。

チームで挑戦しているイシュー

岡田:
「対処しないとまずい問題」だけでなく、「改善したらとても良くなる問題」にどのように着手するかが課題だと思っています。個人的な思いつきや、LegalのSlackチャンネル内での共有で終わってしまうアイディアがたくさんあるんですが、日々の忙しさによって流れてしまうんですよ。今後はUBがよりチャレンジのしやすい会社になるような、中長期的な改善にも時間を使いたいと考えています。

優先順位とか、どこまで細かく丁寧に回答するか──大きな事故がないかをチェックするだけでOKなのか、もっとちゃんとリスクを洗い出さなきゃいけない案件なのか? とか、選択と集中をしていきたいですね。

たとえば契約書の雛型の改善や社内規程の整備、個人情報や知的財産権に対するUBの考え方についての外部への分かりやすい発信とか、やりたいことはいっぱいあります。

森:
入社当初はいろいろなことが目について、やりたいって思うんだけど、Mustでやらなきゃいけないことがどんどん増えて、なかなか進められないんですよね……。

最近は、Waku Work(総務)チームと共同して、お互いの領域が重なる部分の改善活動を進めています。たとえば、散逸している情報の整理。「必要な情報が一元的に管理できていない」という悩みをLegalもWaku Workも持っており、みんなが労せず必要な情報にたどり着けるように整理していこうとしています。その他にも、契約フローの見直しや社内規程の整備なども進めています。

吉田:
新規事業を立ち上げる際に伴走したり、新しいプロジェクトを立ち上げたりといったことに時間と頭を使いたいと考えています。そのためには勉強する時間も必要なんですが、今の人数だと全然リソースが足りないんですよ……日々ものすごい数の相談が来るので、それに応えるのに精一杯な部分もあって。

もちろん採用してメンバーを増やすだけでなく、仕事を減らすことも考えていきたいですね。たとえば社内からの相談数を減らすために法律に関する社内啓蒙の機会を設けるとか。

私個人としては、メンバーにどんどん挑戦の機会を与えられる人になりたいと思っています。私に「リーダーになりませんか?」って森田さんが言ってくれたように、私もメンバーに還元していきたい。UBはそういう良い連鎖が生まれる会社だなと思うんです。

私は法律事務所や企業で働いた経験もありますが、「法律」という知識を武器にして課題を解決するのは基本的に同じ。

でもUBに入って、その武器を尖らせるというより、その武器を使いつつ会社を大きくする、良くしていく当事者になれる感覚がすごくあるんです。法律事務所はそもそも当事者にはなり得ないし、大企業では役割分担がきっちりしているので、法務はあくまで法務でしかないというか、自分が「事業の当事者」という感覚はそこまでなかったんですね。

UBではリーガルのメンバーが、既存のルールを「こうしたほうがよりいいんじゃない?」って意見を言って実際に変えられたり、「そのプランだとユーザーには少し不誠実じゃない?」と意見を出したりと、経営や事業に主体的に関われるのが面白い。目の前の仕事を頑張っていると、そういう機会がどんどん来ます。その機会もメンバーに還元していきたいと考えています。

ざっくり年表(2019年〜)

2019.11 株式会社アルファドライブ(以下「AD」) 完全子会社化(主担当:森田)
2019.12 株式会社東京放送ホールディングス(現株式会社TBSホールディングス)と資本業務提携(主担当:武田)
2020.03 三菱地所株式会社と資本業務提携(主担当:森田)
2020.04 株式会社ミーミル 完全子会社化(主担当:武田)武田、初のM&A案件
2020.05 GlobalWonks, Inc.(現Enquire, Inc.)と資本業務提携(主担当:森田)
2021.01 SaaS Legal立ち上げ
2021.04 株式会社FORCAS、株式会社INITIALをUBが吸収合併(主担当:吉田)
2021.05 NewsPicks Legal、Corporate Legal立ち上げ
2021.09 株式会社プロトソリューションとの合弁会社として株式会社UB Datatechを設立(主担当:森)
2021.10 NewsPicks Startup ローンチ(主担当:森)
2021.11 NewsPicksトピックス ローンチ(主担当:岡田)
2021.12 Arches株式会社と資本業務提携(主担当:白坂)
2022.01 ADの子会社として株式会社ユニッジを設立(主担当:森)、森田・武田・吉田が執行役員に就任

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